元イスラエル空軍兵士を迎えて、道教組青年部学習会開く

この記事は約 3 分で読めます

道教組青年部学習会を11月27日(土)、元イスラエル空軍兵士のダニー・ネフセタイさんを講師に迎えて学びました。2021年は東日本大震災から10年目の節目です。また寿都町では高レベル放射性廃棄物の最終処分場選定に向けた文献調査が行われており、青年部として「原発について学び直し、平和について考えよう」という道教組青年部執行部会議から学習会が設定されました。

ダニーさんは「電力が足りないと言っている国が、新幹線の3倍の電力を使うリニアモーターカーをなぜつくるのか?」「水俣病が50年かけて

解決できた。だから原発問題も50年かかるだろう。遅すぎるけど、水俣のことから声を挙げ続けることがどんなに大事かということを私たちは学ばなければならない」と、問題点と方向性を具体的でわかりやすく示してくれました。また福島では「“放射能と暮らす”ガイド」が配布されていることを紹介し、「これが良いのであれば、差別と暮らすガイド、泥棒と暮らすガイド、戦争と暮らすガイドなど、何でもできてしまう。それじゃ人権問題は解決できやしない」と指摘しました。

 

福島第一原発はもともと海抜35mの土地で、建設前に20mまで下げて整地しても場所の確保をしながら安全な高さを確保できるとアメリカのゼネラル・エレクトリック社が計算していました。しかし第一原発は毎秒158トンの水を必要とするため、コストがよりかからない10mまで低くしました。3.11に15mの津波が福島を襲いますが、もしお金がかかっても20mにしていたら、我が家・地元を追い出されることはなかったでしょう。世界の陸地の0.25%しかない日本の土地に、世界の原発の12.5%(福井には世界の3%!)があり、M6以上の地震の20%は日本で起きている事実も紹介し、「これから東日本大震災と同等もしくはもっと大きな地震と津波が起こる可能性は100%であることをみんな知っているが、みんなわかっていながら平気で無視している」と指摘しました。またダニーさんは戦争にも触れ、「戦争も原発も少しの人の利益のためにたくさんの人が犠牲になる」「災害は自然に起きるもの。戦争・原発事故は、起きるものではない。人間が起こしているものである」と説明し、参加者はみんな力強く頷いていました。