中学校「道徳」教科書展示会に行ってきました。

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昨日、札幌市役所1階の中学校教科書展示会に行ってきました。夕方行きましたが、展示会に来ている人はほとんどいませんでしたが、担当者に聞いたところ、平日は50人ぐらい来ますよ、とのことでした。札幌市役所は17時15分で終了になっていて、もっと時間延長をすべきなのにと思いました。

さて、教科書会社は8社あり、1時間では結構厳しいです。

注目の日本教科書会社は、安倍首相のブレーンで道徳推進の八木秀次氏らが2016年に設立しました。日本会議が求める特異な歴史観に基づき、日本礼賛、愛国心をあおるといわれています。

どの教科書会社も22の徳目にそって作っているため、似た感じがするのは否めません。

例えば、ルールを守るということが強調され、そのルールは、自分たちでより良いものに変えていくことができるんだという観点が必要ですし、子供たちに身近なルールを見直す力を養うことが必要だと思います。ルールを守る美徳だけ言われたら窮屈で、このルールは本当にいいのか考える力が育たないのでは。校則がその典型ですし、社会的ルールはどうでしょうか。

どの教科書にもスーパースターが登場し、オリンピックで金メダルを取るような選手がもてはやされます。その選手は努力したと思いますし、すごいなと思うことはあるでしょう。でも、みんながスーパースターにはなれませんし、いくら努力しても到達できないことは山のようにあります。できないことの方が多いのですから、そこはどう考えますか。

以上、とりあえずの雑感ですいません。

個人的には「光村」がいいかなと思っても、そんなにいいとも断言できません。

最終的には、教科書を使いながら、教材の弱点を抑え、教師の資料や話の膨らませ方を工夫して実践することになるのでしょう。国際貢献について扱う教科書はありますが、平和や戦争・国際紛争についてはほとんど扱われていないので、残念です。(新保)