- 学校のリアル見える化プロジェクト
- 2024年6月17日
2分ちょっとでわかるパブコメを書くポイント
パブリックコメントが「審議のまとめ」の章立てに合わせて書く仕様となっているため、章立てに合わせて「この章ではこれ……
運動会の頃です。
種目の道具を作ったり、日頃とは違う打ち合わせをしたり、なにかといつもとは違う労力を使います。
でも、それって行事だからではありません。
#学校のリアル見える化プロジェクト で次のようなコメントをいただきました。
私たち教職員組合はよく「子どもたちを真ん中に据えて…」なんていう合言葉を使ったりします。
この言葉、飾りなんかじゃありません。
授業の準備や進度調整のために打ち合わせをする。
生徒指導事例があったら、指導部の先生と相談をする。
今日あった出来事の中で、おうちの方と連携が必要なら電話をする。
そんな感じで誰かと話をしているだけで、もう勤務時間は終わっている…なんてことはしばしばです。
さらに、子どもを帰したあとに会議なんかがあると、「自分の時間」がはじまるのはさらに遅くなります。
こうした実態は、全教勤務実態調査でも明らかにされています。
私たちが行う業務の中で、子どもを相手にしていたり、ほかの先生と力合わせをする業務に費やす時間は「小学校で7時間48分、中学校で7時間43分」という調査結果があるのです。
自分でどっしりと腰を据えて「今日はこれをやろう」ということに取り組むことができるのは、勤務時間がとっとくに終わったあとなのです。
保育所や学童の迎えがある先生は「タイムリミット」があるので、見かけ上は早く退勤しているものの
子どもを寝かしたあとに起きて仕事しているよ
朝早く起きて、そのまま朝ごはんの家事をして子どもを送り届けているよ
というような、「在校等時間」に表れない時間のやりくりをしている先生が多くいます。
全教勤務実態調査によると、朝は4時過ぎころから「指導の準備・成績処理」の割合が高まっていることにもせきららに表れています。
それでも、私たちはコミュニケーションを欠かせません。
子どものその日の成長を語り、子どもの言動からその背景を探り、明日の授業の勘所を確かめ合い、明日も子どもたちを迎えます。そうして、学校は成り立っています。
本当なら、勤務時間中にこうした営みが簡潔するべきです。そのために必要な余裕を生み出すために、基礎定数改善で先生の数を増やすこと、持ち授業時数の上限を定めることはやっぱり必要なのです。