全国の仲間が集う1日「全教第69回中央委員会」

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教職員組合には「節目」があります。

様々な学習交流集会がありますが、道教組のような各都道府県にある全教の教職員組合が一堂に会するのが中央委員会や定期大会です。

定期大会には「討論」があります。

討論というと、何かをどうにかするために議論するようなイメージをもちますが、教職員組合の大会における「討論」は「こんな取り組みしました」とか「こんなふうに考えています」というような「交流」に近いです。

都道府県によって、教育のあり方が少しずつ違ったりして「そんなことがあるんだなぁ」ということもあれば、「場所が違っても同じなんだなぁ」ということもあるものです。

全教という教職員組合があって、都道府県には道教組のような地域の教職員組合があります。その規模も活動も様々ではあるものの、その地域の教育を、私たちが大切にしている教育条理に照らして、よりよくなるように取り組みを進めています。

数年前、道教組の定期大会のとき、その3月で教職を退職する方が次のように話してくれました。

若かった頃の体験と教職員組合運動の本質を結び付けて語ってくれたものがありました。その発言をものすごく短くまとめると…

「若いころは青年部活動に参加して、取り組みが前に向かっていくのが楽しかった。」

そんな発言だったと思います。そして、その発言の結びには「組合運動で世の中は変えられる!」という言葉がありました。参加していたたくさんの方の胸に残ったひとことです。

教室でふとひとりになった瞬間に、全国の会議の白熱した議論を思い出すことがあります。

「全国津々浦々に全教の仲間がいて、ひとりひとりが自分の持ち場でがんばっているんだなぁ」

そんなふうに思うのです。

今回の定期大会に中央委員として参加した先生は次のように話してくれました。

全国的にも教員を取り巻く環境は厳しいことが感じ取れました。ただ、それでも色々な感情を糧に前向きに進んでいこうというエネルギーがありました!
個人的には、やはり教育条理に則った働き方改革、環境整備を進めていかないと、子どもたちの成長がないがしろにされたり、学校が壊れていくのではないかと思いました。

いまは、SNSが発展していて、各都道府県組織が積極的に情報発信をしています。

全国の仲間がつながりあうことができやすくなったら、「教職員組合」の見え方は、もっと軽やかなものになる。そんなふうになることを願い、これからも教職員組合の取り組みを進めます。