充実した教育環境を
子どもたちに充実した教育環境を ---教育のための財源を豊かにするとりくみ
日本では、この20年間くらいの間に、数値によって物事の善し悪しを推し量ろうとする風潮が急速に進みました。社会のあらゆる活動を経済的な価値によって分析しようというものです。
これは、新自由主義という考え方によるものです。
教育の現場も例外ではありません。
学校現場でいえば、学力・学習状況調査における「学力」の計測が代表的です。教育という営みを、エビデンス(証拠)が重要だという論調により数値化していくのです。
これは、学校現場だけの問題ではありません。
たとえば、少人数学級の導入。
国段階では、文部科学省が実現に向けて動こうとするも、エビデンスや予算の壁が高く立ちはだかります。
私たち道教組をはじめとする教職員組合は、長い歴史の中で教員定数増(35人以下学級化)を求めて、「えがお署名」「教育全国署名」に取り組んでいます。
署名活動を通して、保護者の方や地域の方と教育について語り合うと、私たちの仕事はものすごく奥が深く、また激励されていることに気づきます。
教育のための財源を豊かにするとりくみとは、教育に向かうたくさんの思いを教育条件の整備につなげるためのものです。