平和な世界を求めて

平和を求め合い、未来へ —–    国民共同のとりくみ

私たちの教職員組合運動は、全国各地の仲間とともに学び合っています。

平和について学び考えるために、沖縄を訪ねたある組合の仲間のことばです。
2018年の冬、沖縄でのひとこまです。

その頃の沖縄は、米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設に関わってキャンプ・シュワブ内の辺野古岬付近に土砂投入が始まった頃でした。
その年の9月には、翁長知事の急逝による沖縄県知事選挙で「新時代沖縄」を掲げ、「辺野古新基地反対」を大きな争点と主張した玉城デニー氏が当選。そんな4年前の旅行記です。

 

玉城デニーさんが39万6000票という史上最多の得票数で当選します。こうした選挙結果や各種世論調査を見ても沖縄県民(ウチナーンチュ)の「辺野古新基地反対」の世論は明確な事実なのです。それにもかかわらず、新基地建設はもう止めれないとみせるためだけに自然環境を壊し、世論無視の工事が進められている様子は、まるで私たちを諦めさせるために行われている…といっても過言ではありません。美しい辺野古の海に無数のブイが浮かび、土砂を運ぶ無数のトラックが行きかう姿を見るとそう感じずにはいられませんでした。それでも、ウチナーンチュは「勝つ方法はあきらめないこと」と話をしてくれます。キャンプ・シュワブのゲート前では、そこにいることで反対の意思を示している人たちがいました。それは、老若男女問わずです。ウチナーンチュのアイデンティティということが、そしてこれまでの長い長い闘いの教訓が、〝あきらめない〟取り組みにつながっているのです。

私たちが暮らす北海道でも、憲法改正に関することや、矢臼別演習場の問題など身近な場所で平和について考えることがあります。広くたくさんのみなさんと、平和な未来について考えていくのが、「国民共同」のとりくみです。