『ロシアによるウクライナ侵略を糾弾し、 ロシア軍の侵攻即刻停止・撤退、交渉による平和的解決を求める(声明)』

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道教組は、2月28日、ロシアによるウクライナ侵略に関わる声明を発表しました。

ロシアによるウクライナ侵略を糾弾し、

ロシア軍の侵攻即刻停止・撤退、交渉による平和的解決を求める(声明)

2022 年 2 月 28 日 全北海道教職員組合 執行委員会

2 月 24 日、ロシアのプーチン大統領はウクライナ全土に及ぶ攻撃を開始し、武力によってウクラ イナの政権を転覆させようとする許されない侵略行為を開始した。

プーチン大統領は今回の軍事作戦について、目的はウクライナ東部の人々の保護であり、ロシア が独立を承認した「ルガンスク人民共和国」と「ドネツク人民共和国」の要請に基づいて行っている として、その正当性を主張している。しかし、この行為は、ウクライナという独立した国家の主権を 蹂躙するもので、国連憲章に照らしても不当性は明らかである。

ロシア国内では、市民によるプーチン大統領への抗議の声が広がりをみせている。ロシア治安部 隊が多数の市民を拘束・検挙し、力で鎮圧しようとしているものの、抗議デモは 50 を超える都市で 行われている。また、今回のウクライナ侵略という暴挙に対し、日本を含め世界各地で抗議行動が急 速に広がっている。

ロシアは、プーチン政権が 20 年以上にも及ぶ長期にわたり、国内においては政権批判を許さない 独裁政権となっている。この侵略行為の決定段階においてもプーチン大統領は閣僚に批判を許さな かった。また、ロシアが世界有数の核保有国であることをことさら強調し、場合によっては核兵器の 使用をちらつかせるなど、核兵器禁止条約が禁止した核兵器による威嚇そのものをおこなっており、 断じて許されるものではない。

ロシアは、正当な選挙で選ばれたウクライナのゼレンスキー大統領をはじめとする現閣僚を排除 し、政権交代を要求している。ウクライナをロシアの属国扱いしようとする大国主義を、私たちは強 く糾弾する。このような武力による独立国家への侵略は、決して許されるものではなく、人類の歴史 に重大な禍根を残す暴挙である。

多くの命が失われ、傷つけられ、祖国を去って隣国に退避せざるを得ないウクライナ国民を守る ため、ロシア軍の侵攻の即刻停止、撤退を、日本国憲法の精神に則り、平和的に解決することを求め るものである