あなたの学校の春休みは…?

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ねぇ、聞いてよ。今度の始業式、土曜日なんだよね。

あー、それ「学校管理規則」が関係してるヤツだよ。

学校管理規則? そんなきまりがあるんだね

みなさんの学校の令和6年度1学期始業式は、どんな日程でしょうか。

2024年のカレンダーの「暦の並び」がよくなくて、冒頭の会話のような「4月6日(土)始業式→4月8日(月)は振替休業日」という場合が生まれています。

春休みだけでなく、いわゆる「長期休業」について定められているのが学校管理規則です。

道教組では、道内の市町村の一部について調べてみました。これによると、「4月7日」までに学校を始めなければならない場合が多くあることがわかります。

「4月1日から4月5日まで」北斗市 江差町 室蘭市 北見市 釧路市 積丹町 根室市 七飯町 
岩見沢市(5日以内) 
神恵内村(引き続き5日以内 休業日の総日数は、学年中165日を超えてはならないない)
「4月1日から4月7日まで」帯広市 利尻町
「4月1日から7日以内」伊達市 苫小牧市 平取町 弟子屈町  幌加内町(4月7日までの間において)
「4月1日から4月7日までの間において引き続き6日以内」江別市
「4月1日から同月7日までの間において引き続き7日以内」石狩市 妹背牛町
「4月1日から4月7日までの間において…(学年末休業と併せて)14日以内」稚内市
春季休業日として「3月26日から4月5日まで」札幌市
学年末及び学年始休業日として「3月20日から4月7日までの間において引き続き12日以内」旭川市 滝川市
「生業繁忙期、学年始め休業その他特に必要と認める日 17日以内」砂川市

 春休みは毎年忙しくて、新年度が始まってわずか3~4日の準備で新しい子どもたちを迎え、学校・学級を運営していかなければならないという状況が忙しさに拍車をかけています。その原因のひとつが、この「学校管理規則」です。

 少しでもゆとりある新年度スタートを切ることは、つまり、子どもたちのための要求です。十分に準備をし、体調を整え最高の笑顔で子どもたちの前に立てること、楽しくてよく分かる授業ができること。このことが子どもたちのためになると考えています。

こうした思いをもって、道教組に集う各単組では「春休み延長の取り組み」として、教育関係者と対話をする取り組みを進めています。

全釧路教組では、釧路市教育委員会に働きかけました。

釧路市の学校管理規則では、春休み(学年始休業)は前述の通り「4月1日から4月5日まで」と定められています。

全釧路教組は10月26日に釧路市教育委員会と教育要求交渉を行いました。この中で「釧路市管理規則を変更する。令和6年以降も学年始休業日を7日間とする」ということが示されました。

どうして、要求が実現したんだろう?

機関紙「全釧路情報11月号」ではこの様子を、「私たち全釧路教組が、アンケートも含めて先生方の多くの声をもとに校長会・教育委員会と懇談を重ね、切実な要求として 伝えてきたことが実を結びつつあります。」と結んでいます。

教育関係者と対話をするって、とても意義あることなんだよ。

この春休みはまだまだ取り組みの途中です。でも、「土日に始業式をしなきゃいけないって変だよね」って思ったなら、それが現状を変える「きっかけ」となるのです。

みなさんの職場でも、話題にしてみてはどうでしょうか。