目の前の日常だけが、当たり前じゃないから

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春休みが終わりに近づいてきました。早い学校では、明日あたりから新学期を迎えるのではないでしょうか。

X(旧Twitter)では、本州の学校で「4日始業式」という場合があるのだということも、見かけました。

道教組では、Facebookページのアンケート機能を使って、始業式が何日なのかを簡単なアンケートにしてみました。回答数は決して多くありませんが、おおよその全体像をつかむことはできました。

それによると、早くて5日(金)、学校管理規則との兼ね合いで6日(土)という場合も見受けられます。

また、8日(月)が最も多いということも特徴のひとつです。

学校管理規則の改訂まで至っていないが、教職員組合として教育委員会に現実対応としての8日スタートとなるよう申し入れています。

組合の要求が大きな力となり実現しました。組合員が少数派でも、要求の多数を組織することは可能なんですよね。それが教訓です!

私の職場に異動してきた若い先生や新採用の先生は心から喜んでおり、組合の努力の成果だと伝えると感謝されます。新採用や異動した方にとって、この延長はとても大きいです。

各地の教職員組合として、市町村の教育委員会に働きかけ、まちぐるみとして、よりよい形になるよう働きかけた取り組みが語られました。「春休み延長の取り組み」の成果を感じる瞬間が今なのです。

また、5日スタートの学校からこんな声も届きました。

学校管理規則に基づく校長の判断で、5日始業式になってしまったけれど、先生方で知恵を寄せ合い教育課程づくりの議論を通して、3時間授業になった。毎年、始業式から給食指導をするのが大きな負担になっていたけれど、それがないだけでもありがたい。

学校という場所は、日々子どもたちに向き合って過ごしていると、自分から見えている世界がすべてのように感じてしまいがちです。

でも、ほかの学校の様子を聞いたり、まわりの街の様子を聞いたりすると「あれ?おかしいなぁ」と気付くことがたくさんあります。そんなときに私たち教職員組合の「つながり」が大きな力を発揮します。

先生方が少しでも働きやすく、その結果として、子どもたちと笑顔でいられる時間がふえることで、学校はみんなにとってしあわせな場所となるのです。教職員組合は、学校がそんな素敵な場所になることを願って、力合わせしています。