あなたのそばに、道教組
教職員組合運動は、長い歴史のうえにいまがあります。
道教組で言えばその歴史は30年以上。道内各地の教職員組合でいえばそれ以上で、60年以上前から地域の教育運動を牽引してきた歴史が財産となっていることもあります。
教職員組合運動は、SNSによる交流が活発に行われるようになる前から、つながりを大切に行われていきました。
2000年代中頃までは、職場のFAXを使わせていただき、「FAXニュース」などで即座に情報共有する教職員組合もありました。
「あなたのそばに、道教組」。
このキャッチコピーはちょうどその頃に、道教組が使っていたフレーズです。
長い運動の歴史は、世代を超えて受け継がれ、「教職員組合はこれが得意だ」と言えることはたくさん受け継がれています。
中でも、現代を読む力、本質をつかむ知恵、仲間と集い合う行動力の「3つの力」は、ますます磨きをかけている得意分野です。
2020年2月の「一斉休校」の頃。当然のことですが教職員組合は全く「集まる」ということができなくなりました。
そのとき、道教組はSNSを使って全道の仲間とつながり、各地の状況はどうなっているのか、私たちが北海道教育委員会に働きかけることができることは何かを考え合いました。また、同時にそうして交流したからこそわかった全道の状況をTwitterで発信しました。
一斉休校の中で、会計年度任用職員の勤務について問題になったことがありました。道教組は事実関係を確認し、SNSで発信したところ、本州にお住まいの方から
「道教組が発信した情報のおかげで自分の働き方の改善につながった。情報が少ない中で、ありがたかった!
連日の道教委対応ありがとう。組合のありがたみをかみしめています。」
とリアクションをいただきました。
これが、3つの力。現代を読む力、本質をつかむ知恵、仲間と集い合う行動力です。
北海道はものすごく広大です。物理的にいえば、集まろうと思っても都市間の距離に阻まれてしまいます。
でも、いまはSNSがあります。
「あなたのそばに、道教組」―――20年前のこのフレーズとは、ひと味違ったかたちで道教組は全道の、そして全国の先生のそばにいます。
新学期のスタートがすぐそこまできています。さぁ、子どもたちのための教育がよりよくなるよう力合わせを進めましょう。