教職員組合と組合費とつながりのコト
教職員組合運動ってなんかつながりができて素敵ですね。
そんな言葉をいただくことがあります。期限付の若い先生方とは教員採用試験の勉強を共にする学習会を開いたりして、「つながりを深めてみんなで学ぶっていいなぁ」とよく言ってもらえます。教職員組合の一番の強みが伝わって、うれしくなる瞬間です。
一方で気になるのが、組合費です。
組織拡大で「組合に入りませんか?」という話をすると、気になるのは組合費です。
道教組の場合、給料の金額に応じて金額が決まります。月々で、20代で約8,000円、30代で約9,000円くらいです。決して安い金額ではありません。
でも、学校以外のつながりが生まれたり、職場では学べないことに気付けるなど、世界が広がることは間違いありません。組合費は、そんなふうに、つながりを創ったり、私たち教職員の願いを具体化するために活用されています。
公共料金でいえば、スマホ代とか自動車保険とか、奨学金の返還とかと同金額というところでしょうか。もちろん、人によってそれぞれですが。働き出したばかりで趣味に、美容に、遊びに…と時間もお金もかけたいなんていう場合には、組合費はちょっとした痛手です。今も昔も変わらない永遠の課題です。
組合費って、自動車保険みたいなものだから
大先輩の先生が話してくれたことがありました。
「日々の学校での仕事をしていても、まぁ、あまり困ることはないけど、たとえば人事とか、あっちゃ困るけど心折れてしまうとか、いつ、なにが起こるかわからない。でも、そういうときは組合が助けてくれるから、組合費を払うんだよ。私は、組合費って自動車保険みたいなものだと思ってるよ」
なるほどなぁ…と思います。
何かあったら助けを求めたくなるのは当然です。
でも、何かある前から、その時に備えながら、たくさんの先生とつながりを創るというのが、教職員組合の大きな意義のひとつです。
みんなの「教育をよくしたい」を胸に、遠くの学びに出かけよう。
教職員組合は、教師の実践力を高めること、憲法や平和に関して考え合うことなど、「目の前の子どもたちの未来」を意識して、たくさんの取り組みをしています。
教職員組合に入ると、
とか、
…というお誘いをされる場合があります。
こうした学びを成就させるため、運営したり参加者を組織するためにも私たちの組合費は活用されています。
よく、
授業のこと、子どもたちとのやりとりのこともっと勉強したいんです!
という声を聞きます。
そんなあなたこそ、教職員組合に集うことで、考え方が拡がったり深まったりする機会に恵まれることになると思っています。
そして、学校に戻ってきて、「こんなこと学んできたんだよ」というふうに語り合うことが「みんなの『教育をよくしたい』」という気持ちに対するお返しにもなって、そうして学びも広がります。
教職員組合に加入することで、一番お得なのは、「自らいろいろ参加してみて愉しむこと」だと思います。
そうすると、人と人とのつながりができたり、どこか遠くに行けてそこでもつながりができたりします。
また、最新の教育のことを知ることができたり、そこから自分の知見が深まります。
そして、こういうふうにしていると、いつしか組合費のコトは気にならなくなってきます。
しかも、そんなひとりひとりの学びや出逢いが教職員組合運動を豊かにしてくれています。
組合に入ってくださっている先生方の、ひとつひとつの活動が元気に行われていることに感謝をしつつ、こうした場をもっともっと豊かにしていきたいと思っています。