全北海道教職員組合 5th page

「学校のリアル見える化プロジェクト」始動!

4月中旬、新聞各紙が「残業代2.5倍に!」「50年ぶりの見直し」などと報道し、X(旧Twitter)で、「教職調整額が10%になる」と大きく話題になりました。中央教育審議会「質の高い教師の確保特別部会」がまとめた「『令和の日本型学校教育』を担う質の高い教師の確保のための環境整備に関する総合的な方策について(審議のまとめ)(素案)」が発表されたからです。道教組では、大きく3つの問題点があると考えました。 道教組が考える「審議のまとめ」の問題点 学校の先生の人数を定める方法(定数改善)を抑制させるきっかけとなること ひとりひとりの教員の負担を減らすためには、例えば「持ち授業時数の……

道教組の取り組み 2024年5月4日

緊急オンライン学習会「中教審『審議のまとめ』のポイントを学ぼう」

中央教育審議会は教職調整額の見直しや、メリハリある給与構造への改革などを念頭に置き、政府は来年の通常国会では法改正を見通しているようです。まず、中教審は5月中旬に「審議のまとめ」のパブリックコメントを募集すると見込まれています。 そこで、私たち道教組では、先日の単組代表者会議ならびに全教教文・教財担当者会議を受けて「学習会するなら今なんじゃない!?」ということになり、5月5日(日)に、緊急のオンライン学習会をすることにしました。 道教組のFacebookやInstagramなどで動画にまとめてきた内容をもう少し系統立てて話題提供します。 基本は道教組と道教組内各単組のみなさん……

私たちの働き方 2024年4月30日

5月1日!みんなでメーデーを楽しもう!

メーデーのはじまり メーデーの歴史は、今から約140年前の1886年に遡ります。当時、12~14時間労働が当たり前だったアメリカでの出来事です。「24時間のうち8時間は仕事のために、そのあとの8時間は休息に、残りの8時間は自由な時間に」とストライキを起こしたのが起源となっており、それが1886年5月1日。これをきっかけに、世界の労働者が団結する日とされるようになり、日本では1920年5月2日に第1回メーデーが東京・上野公園で開かれるようになりました。 働き方といえば、課題は山積みです。メーデーは労働者の祭典。働く仲間とお互いをねぎらい、こうした課題解決に向けて、社会全体の意識改革を……

道教組の取り組み 2024年4月27日

おやすみですね。おやすだからこそできる経験を…

3連休に入り、ほっとひといき。4月が終わろうとしていますね。 まとまった時間をもって学校を離れられる瞬間でもあります。 いつも教室、いつもの職員室じゃ気付けない広い世界に羽ばたける瞬間でもあります。 今年は修学旅行の担当。時間があるうちに下見を兼ねて見学先の博物館に行ってみようと思うんです。 時間がある時ですから、そんな過ごし方もあるでしょう。 結局それって仕事じゃん そんな声が聞こえてきてしまいそうです。普段の仕事から離れつつ普段はできないことをするっていうのは、……

私たちの働き方 2024年4月24日

教職調整額の財源は…たぶん「どこにもない」!?

教職調整額の話題になると私たちの働き方、特に勤務時間外に働いている時間に注目が集まります。 そこで、今回も全教勤務実態調査をもとに、私たちの時間外勤務について考えます。 おさらい教職調整額は、公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法(給特法)制定のときに、昭和41年度の勤務実態調査が当時の残業時間を「約8時間」と算定したとされています。これが「教職調整額『4%』」の論拠です。 時間外勤務の時間を試算してみたら… 全教勤務実態調査によると、私たちの業務に必要な時間は10時間16分です。 勤務時間7時間45分から差し引くと、時間外に働いている時……

良き師となるために 2024年4月21日

スタンダードと、そろえる・あわせる

新年度スタートの時期に、教室では子どもたちと基本的なことを確かめ合います。「授業のはじめのチャイムがなったら、教科書とノートを出して席につきます」という昭和の時代からどの学校でも言われていた「モラル」的なことがあれば、「シャープペンシルは持ってきてはいけません」というような、学校が独自に「ルール」としてまとめているものもあります。 先生方みんなで意識したいのが「そろえる」のか「合わせる」のかということです。 学習によりよく向かう前提をつくるために、「そろえる」 今から10年くらい前、全道的に学力向上施策のひとつとして「学習規律を『そろえる』」ということが流行りました。いわゆる……

よりよく生きる 2024年4月19日

給与明細を見てみよう!

毎月21日は、北海道公立学校教員である私たちの給料日です。 今月は、21日が日曜日なので、4月19日(金)が「今年度最初の給料日」です。 新年度スタートということで、大学等を卒業したばかりの方は「初任給です」という記念すべき日になっている…ということもあるでしょう。そこで今回は、給与明細の見方について簡単にまとめてみます。 号俸(ごうほう)について 私たち教員の給料は、北海道人事委員会のホームページに掲載されている「教育職給料表」によって定められています。働き始めるまでの経歴等によってさいしょの号俸が決められます。おおよそ、毎年一度の昇給で4号俸ずつ上がりますが、……

私たちの働き方 2024年4月18日

私たちの働き方を改善するために…

中教審が教職調整額を現在の4%から10%に上げることを検討していることが報道されています。新聞報道の中には、「50年ぶりの見直し」「残業代2.5倍に!」などという本質的ではない見出しをしているものもあります。 教職調整額は残業代ではありません。文部科学省はこのことを次のように説明しています。 教員の職務は自発性・創造性に期待する面が大きく、夏休みのように長期の学校休業期間があること等を考慮すると、その勤務の全てにわたって、一般の公務員と同様に、勤務時間の長短によって機械的に評価することは必ずしも適当ではなく、とりわけ時間外勤務手当制度は教員にはなじまない。 こうした考えのもと……